越前がにの魚屋とび魚です。
初心者の方でも簡単にアオリイカを捌く方法を紹介します。
『墨も出るし、汚れてしまうから大変そう!』
と思われがちだけどやってみると意外と簡単なので挑戦してみて欲しいです。
自分で捌くとおいしいし、料理の幅も広がりますよ。
刺し身、煮付け、干物等、なんでも応用できる下処理をできるだけ簡単に解説したいと思います。
とはいえ、面倒臭いからスーパーで切ってあるのを食べたい気持ちも分かります。
魚屋の僕もたまにスーパーで買います。
ですが、新鮮なアオリイカが手に入った時など、捌きたてのアオリイカはおいしいので是非挑戦して欲しいです。
そして、そして、、できれば、できればでいいのですが魚屋とび魚オンラインショップもアオリイカを売っているのでチェックしてみて欲しいです。
そして、できれば、というか絶対買って欲しいです。一生のお願いです
『はいっ!宣伝はおいといてここからはアオリイカの捌き方です。』
アオリイカの捌き方
手順は下のとおり。
全体のポイントとしてはとりあえず墨袋をつぶさない事。
と、つぶれている場合はできるだけ汚れないようにする事。
服に墨が付くととれないので注意ですよ!
【甲】をとる
甲が上に向くようにアオリイカをまな板において、甲を切らない程度に包丁を縦にいれます。
この時できるだけ中心を切れるといいです。
身と甲の間に指をいれて少しずつ甲を外していきます。
慎重に~慎重に~。
胴とゲソ部分に分ける
この工程は墨袋破れてしまうポイントナンバー1!
すでに破れている場合もこれ以上被害がでないようにを心がけて欲しいです。
写真の黄色〇の箇所はキズつけないようにゆっくり胴とゲソ部分を外していきます。
身と耳の皮をはがす
身と皮の間に指をいれて丁寧にはがしていきます。
『キレイにむけて気持ちいい!』ってなるはず。
耳も同じようにむいて下さい。
調理の仕方によっては皮をむく必要がない事もあるので注意です。
薄皮、軟骨をとる
特に刺身で食べる時、薄皮があるのと無いのでは食感が全然ちがうんです。
無い方がもっちり感がでて甘みを感じやすいと思います。
煮たり焼いたりする場合は、僕の場合はとりません。
薄皮のとり方は、身が大きい場合は適当な大きさに切ります。
今回は親イカ1Kgサイズだったので2分の1に切りました。
竹串や、つまようじ等で身と皮の間に空間を作ってはがしたり~
包丁で少しキズをつけて、その『きっかけ』からじょじょにはがしたり~
をイカの身と耳の両面します。
しっかりとろうとするとまぁまぁ大変なので自分で食べるのであればだいたいでOKかと思いますよ。
『完璧にとって最高の状態で食べたいんじゃ!』と言う方は頑張って下さい!
薄皮は両面あり!
薄皮を丁寧に剥くとイカ本来の食感がでておいしい!もっちりもっちり♪
黄色〇が軟骨、包丁ですくうように切ります。
食べても体には問題無いのですが、口に残るのでそれが嫌な方はとりましょう。
ちなみに僕は自分で食べる時はめんどくさいのでとりません。
とはいっても10秒くらいでとれるので、とった方がいいかもです。
ゲソの掃除
少し固めの軟骨があるので包丁で落としたら、切り込みを入れて目玉と口を取り除きます。
墨袋がついている場合は『破れないように~』を心がけます。
内臓等もキレイに取り除いて身だけにしてください。
刺し身の切り方
アオリイカには繊維が縦横にあるけど、横のほうが強いので
縦方向に切る方が、繊維を切れる事になるので噛みやすい食べやすいです。
そして身の断面積を出す切り方をすれば甘味が増しておいしいです。
火を通す料理であれば横向きに切る事が多いかもしれませんね。
でもイカのサイズが小さくて縦に切る事が難しい場合は気にしなくてOKですね。
ここまでの工程が終わったら気になる事は無いですか?
そうです! ふんわり香ばしい手の香りです。
と、いうことで
手の臭いが気になったら下の記事をチェック
寝かせて旨みアップ
水あげ後すぐは、コリコリ食感がありおいしいのですが、少し寝かせた方が甘みがでます。
1Kg以下 1~2日ほど
1Kg以上 3日ほど
下処理したあとにジップロックやサランラップ等で水分をぬけないようにして、冷蔵庫でねかします。
以上がアオリイカの捌き方でした。
いろいろ書いたけど楽しくおいしく食べれれば最高だと思います。
ぜひお試しください。
「いらっしゃーせー!」